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これから地球はドンドン温暖化していくようである。この現象は環境運動家がプラカードをもって行進しても解決しない。なにしろ、今日から二酸化炭素の排出を止めたとしても、今後300年間温度は上がり続けるそうである。なぜ上がるか? というとそれは地球が大きいからで、すでに出てしまった二酸化炭素はすぐには減らないし、一度動き始めたものがなかなか止まらないのと同じで、温度の上昇も上がり始めるとそう簡単には止まらないのだ。この事実は環境活動家にとって不都合であるため、彼らがデータとして取り扱うことはない。また、いつかは分からないが、将来的に原油が枯渇するのは決まっている。そうなったとき、電気代はいくらになるのだろう? 3倍、5倍、もしかしたら10倍にも上がるかもしれない。そのときにでも、快適な生活を送れるよう、今回はクーラーについて考えてみる。 手始めに、クーラーの仕組みを簡単説明する。クーラーは冷媒が蒸発するときの気化熱を利用して部屋を冷やす機械だ。冷媒とは部屋の温度で蒸発する物質で、身近にあるのはアルコールだ。注射をされる前に、アルコールで消毒するが、そのときにスーッと冷たさを感じる。アルコールが蒸発するときに熱を奪って涼しくなったのだ。これが冷媒のクーラー効果である。ただし、クーラーの冷媒としてアルコールでは効率が低いので、クーラーの冷媒は、かつてフロンガスが多かった。しかし、南極にオゾンホールができるのが発見されて大騒ぎ。いまは代替フロンに代わった。二酸化炭素を冷媒とするクーラーもあるようだ。だが、どの冷媒を使おうとも、気化熱を利用しているのは変わらない。 蒸発した冷媒、つまり気体になった冷媒をパイプで室外機に送る。今度は圧縮機で気体をギュギュっと縮めるのだ。高圧をかけられると気体は再び液体に戻る。液体に戻るときに熱を放出する。この熱を冷ましてから、またクーラー本体に送る。クーラーの後ろから出ているパイプは気体になった冷媒と、液体になった冷媒を送るためについているのだ。 効率を考えるならば、このパイプはできるだけ短い方がいい。クーラーから気体になった冷媒を送るとき、室外機に到達するまでに、外気温にさらされて暖められるのは損である。液体に戻すときに余計にエネルギーがいる。またせっかく液体にして冷やしたのに暖められるのも損だ。また液体を送るにはポンプが必要だし。これも長ければ長いほど損をする。あるデータによると、パイプが1メートル長くなると、クーラーの効率は1%下がるらしい。 ところがである。世の中の建物を見ると、意外とパイプが長い。隣近所を見ても、2階のクーラーからパイプを延ばし、地面に置かれた室外機につながっている。現実的には部屋の中でクーラーを取り付けたい場所と、室外機をおきたい場所が遠い場合が結構多いのだ。一般的にもクーラーは壁の上方に取り付けるのに、室外機は地面に置く場合でも取り回しを考えると、パイプの長さは2メートルくらいある。つまり2%のエネルギーロスがある、ということなのだ。 パイプが一番短くなるように、クーラー本体のすぐ後ろに、室外機を壁掛けで取り付けるのが、もっとも効率が高いことになる。 もうひとつ重要なのは、室外機に直射日光を当てないことだ。室外機はかわば冷媒を冷やすラジエターである。そのラジエターに真夏の日光が直接当たればどうなるか? 熱せられた室外機の効率は驚くほど低くなる。せめて日よけくらいはつけるべきだろう。ただし、よしずを無造作にかけては意味がない。日よけは室外機のファンの風力を妨げないよう注意しなければならない。 クーラー本体や室外機は、一度設置してしまうと変更は難しい。新しく家を建てる場合は、効率的に利用できる配置を考慮することが重要である。また近年、室外機を地中に埋めてしまうタイプも研究され、また実用化されているとも聞く。地中は熱を溜め込む性質があり、夏の熱気を溜め込み、冬にその熱気を利用する作戦である。将来、こういったタイプにクーラーシステムを変更できるように配慮しておくのも良いかもしれない。 |
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